新型出生前診断で決断できることも

40代にも有効

40代にも有効

40代にも有効 最近では、出産をする年齢が高くなる傾向があります。
一人目だけではなく、二人目以降ということになると思いがけず赤ちゃんを授かったという人も多いでしょう。
特に高齢出産はいろいろなことが心配になってしまいます。
新型出生前診断という言葉を聞いたことがありますか。<br>妊婦さんの血液を採取し、お腹にいる赤ちゃんのダウン症などを調べることができます。
新型出生前診断を受けたいと思っても、年代に制限があるのではと心配になりますが、40代の方でも大丈夫です。
赤ちゃんを産むかどうかという選択のためという難しい問題もあります。
けれども、胎児の病気がどのようなものかを事前に知っておくことで、出産後すぐに治療体制に移ることができる病院への転院を検討することもできます。
40代にもなると精神的にゆとりのある年代と思われがちですが、新型出生前診断を受けるのは初めての体験です。
夫婦でよく話し合い、検査をするかどうかを決めるとよいでしょう。

新型出生前診断を受ける人の年代と精度について

新型出生前診断を受ける人の年代と精度について 新型出生前診断は、母体血清マーカー検査やコンバインド検査のような従来の非確定的検査と比べて精度が高いのが特徴です。
羊水検査のような確定的検査と比べると流産や死産のリスクがないというメリットがあります。
しかし新型出生前診断は受ける人の年代によって精度が変化するので注意しなければなりません。
この検査ではダウン症候群とパトー症候群、エドワーズ症候群を判断できます。
21番染色体の異常が原因で起こるダウン症候群の陽性的中率は20歳だと61.3%ですが、40歳では93.7%になります。
13番染色体の異常が原因であるパトー症候群の陽性率は30歳だと4.4%ですが、40歳では30.0%とされます。
同様に18番染色体に問題があるため発症するエドワーズ症候群の陽性的中率は、30歳が22.9%で40歳は51.9%です。
各疾患で的中率に違いが見られますが、いずれも年代が高くなるほど上昇しています。
新型出生前診断は妊婦が高齢になるほど陽性の的中率が上がるという特徴があります。